【この記事の目次】
1.食欲に関するご相談は結構多い
2.食欲がない方への施術内容
3.食欲の施術効果
4.食欲がないことを深く考えてみる
5.脳科学的な食欲を癒す方法
<食欲に関するご相談は結構多い>
「食欲がなくて」というご相談はちょくちょくいただきます。
例えば
「お腹がすかないんです」
「食べたい気持ちはあるけど体が受け付けなくて」
「食べないといけないから仕方なく食べています」
「食事の時間が苦痛で」
「食事が楽しくなくなった」
これまでいただいたご相談内容を思い出してみますと、色々あります。
自律神経の乱れによる不調、肩こりや腰痛など肉体面の疲れ、メンタルの不調、プラスそれに食欲のご相談という方が多いようです。
「様々な原因により時間をかけて徐々に食欲が低下していった」
「何かつらい出来事がありそれから食欲が止まってしまった」
というケースがほとんどです。
今回ご相談いただいたH様(30代男性)は、お体の疲れもかなりありましたが、とにかく一番解決されたいことが食欲に関してでした。
以下、主なご相談内容です。
・1か月前くらいから食欲が急激になくなってきている
・昼食は抜くかゼリー系のみを摂取する
・大好きなラーメンを食べられるようになりたい
・みるみる食欲がなくなることに不安を感じる
「食欲がなくなった原因」はH様の中では「わからない」ということでした。
H様は、食欲が落ちていく中、好物への食欲も低下し、すごく好きで頻繁に通っていたラーメン屋にも、全く行く意欲がなくなってしまわれてしまったそうです。
私も食べることが大好きですが、好物が食べられないのは、本当にお辛いことだと思います。
<食欲がない主な原因と施術内容>
では、食欲がない方の共通点って何でしょうか。
①心身の疲労が蓄積している
②胃腸の働きが鈍っている
③自律神経が乱れている
主にこの3つが挙げられるのですが、②と③は多くの場合、①から来ているので、施術内容はとにかく①の回復に焦点を絞ることが大切です。
その上で、自律神経に優しい生活習慣、脳科学的に意識を持ち方などが加味されるとベストです。
H様とご相談し、ご希望を伺いながら「ほぐし整体」と「メンタル整体」を組み合わせて、施術を続けることにしました。
初めての方が来院された際、「ほぐし整体」「メンタル整体」どちらがいいの?
と聞かれることがあります。
筋肉や骨格を調整する「ほぐし整体」だけでも十分すぎるほど回復される方も多いです。
ですが、精神的にストレスを感じている方や極度に疲労を溜め込んでいる方は、「メンタル整体」で回復される方が多いです。
「ほぐし整体」の内容プラス、氣の流れを回復させる施術(レイキ)を同時にしてあげると、よりハッキリスピーディ-に効果を感じやすくなります。
基本、患者様のご希望に合わせて施術内容を決めていますが、アドバイスや助言をさせていただくこともあります。
「私のこの症状にはどうなんだろう」
と迷われる方は、ご相談いただくのが良いと思います。
<食欲不振への施術効果>
さて、食欲系のお悩みの場合、割と短期間に変化がハッキリ現れます。
それこそ、施術後の当日中から
「お腹がぐるぐる鳴った」
「自然と食欲がわいてきた」
などのご報告をいただくこともざらです。
食欲を回復させるには、まずは基本の疲労を取りのぞくことです。
疲労を溜め込みすぎると、様々な体の機能が低下します。
免疫力が低下するのは誰にでも知られていますが、食欲などの本能も削られやすくなります。
実際、H様はお仕事が終わると、いつもへとへとで、翌日の朝も疲れがリセットされず、疲労が蓄積されているとのことでした。
お体を見せていただくと、特に上半身の背中の張り(肩~背中~腰)が強く、それに伴い背骨の柔軟性がなくなっているのが明らかでした。
下半身の冷えも1年中あるとのことですので、施術はやはり全身をしっかりすることが基本です。
H様の施術効果です。
当院データで「食欲不振への施術効果は早い」とありましたが、身体の疲れは軽くなったのですが、食欲に関しては1、2回目はほとんど反応がありませんでした。
1、2回目の施術はいわば、急激に低下した食欲に対して、「食欲を回復させるための施術」というよりも、「まずは低下する悪い流れを食い止めストップさせる施術」という意味合いが強かったように思えます。
斜め下に強力に向かっているベクトルを、まずは平行に戻すために上にググっと押し上げるイメージです。
そのため、あらゆる可能性を探り、胃腸の働きをよくする胃腸マニュピュレーション(腸もみ)、背骨の胃腸への神経の流れの回復、脳科学的回復法、氣の流れ、様々な角度からアプローチしていくと、徐々に変化が表れてきました。
少し脂っこい定食を召し上がれるようになったり、ゼリー系ばかりだったランチも少しずつ食べられるようになってきました。
当院のご予約の都合や、H様のお仕事の都合で施術間隔が空いてしまった時期もありましたが、幸いその影響もなく、状態は「まあまあです」をキープできていました。
改善がスローであっても、間隔が空きすぎたことによる後退が一切なく、確実に回復ができていたので、「もう少しで念願のラーメンに行っていただける」という確信がありました。
そして、最初の施術から4か月後。
ついにH様より「ラーメン食べられました」という笑顔でのご報告をいただくことができました。
実はそれまで、食欲がないのが原因でご表情も固かったのですが、とても自然に笑っていただけるようになり、色々話もして下さるようになりました。
ラーメン屋の話をされている時はとてもイキイキされていて、こちらも施術者冥利につきるのでした。
<食欲がないことを深く考えてみる>
「食欲がない」というのは切実な悩みです。
やっぱり食べないと元気がでないよね!
確かにそうですよね。今回もう少し、深く掘り下げてみます。
「何か食べたい」というのは人間など動物の本能です。
「今日は何もしていない」と一日寝ていてたとしても、内臓を働かせたり、心臓を動かしたり、血液を循環させたり、呼吸運動をしたり、新陳代謝したり、エネルギーは24時間消費し続けています。
少しくらいお腹が空かない程度ならいいですが、それが連日続いて減退していくとなると、栄養がとれなく、生命活動が低下していってしまいます。
第一印象で、活力や元気がないように見えてしまうのは当然のことですよね。
と言っておいて、矛盾しているかもしれませんが、食欲がない時は無理して食べることはないと思います。
野生動物は、体調が悪いと水だけ飲みひたすら動かず寝て回復を待ちます。
タンパク質が、緑黄色野菜が、サプリメントが・・・と栄養バランスを考えるのは人間だけ。
子供が野菜を嫌いなのも、おかしいことではないと言いますよね。
本能に従い、「食べたいものだけを食べる」「今、食べたいものが必要栄養素」という発想が必要ですし、十分だと思います。
無理して苦しいのに、食べなくてもいいのです。
<脳科学的な食欲を癒す方法>
ここから少し脳科学的な視点での「食欲を癒す方法」です。
もしこんな感情の方がいたら。
「食欲がなくて痩せちゃったな。私ってダメだな」
「食欲がないどころか、やる気もない自分って何なの?」
「食欲なく元気もでないし、仕事や家事が進まなく落ち込むな」
など、食欲がない自分を否定されている方がおられたら・・・。
まずは、その苦しい感情をちゃんとしっかり感じてあげること。
そして、その湧き出る素直な感情を許して認めてあげることが、回復の第1歩です。
食欲がない、食べられない、のは何か原因がありますよね。
自分の心を無視して体が頑張りすぎたのかもしれませんし、すごくショッキングな出来事で心が疲れてしまったのかもしれません。
「頑張って食べて栄養とらなきゃ!」
という発想は逆効果です。
食べられない、食べたくないのに無理に頑張るのは、すごくマイナスなのです。
益々、助長してしまいかねません。
「今こんな状況にもかかわらず、なんだかんだ頑張ろうとしてえらいな」
「今は上手くできていないけど、そういう自分と正直に向き合えている自分ってさすがだな」
と自分を肯定してあげることが大切です。
この辺りは整体とは関係がありませんが、健康全体ひっくるめてご案内しています。
とてもとても、大事な大事な、意識なのです。
一方、「食欲がいつもある」という方は、それが当たり前で普通の状態と感じられていると思います。
病気を患い、食べられない期間があると、食欲があり食べられることに有難みを感じると言いますよね。
つべこべ言いましたが、今は上手くいかなくても、やはり食べられるようになり元気になるのが一番望ましいです。
体の疲れやコリや痛みなどを無くすことよりも、ある意味、「食欲がある状態」をキープするというのは、健康を回復し維持し増進する上で、最優先のことだと思います。
あれから何度もラーメン屋に足を運ばれるようになったH様。
そうか、そんなにお好きだったんだなと微笑ましくなります。
まずは、H様が以前のような生活を取り戻し、普通のことができる喜びを感じていただけるようになり、本当に良かったと思います。
現在は、お仕事の疲れのメンテナンスのために引き続きご利用頂いております。
食欲に関してお困りの方はご相談ください。
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