【この記事の目次】

1.西洋医学と東洋医学それぞれの特徴

2.どちらも最後は自然治癒力の力

3.祈りで自然治癒力がアップした実験

4.これからの医療

東洋医学と西洋医学

東洋医学と西洋医学の違いって何でしょうか。

なんとなくは分かるけど・・・という方も多いかもしれませんので、ポイントを絞って簡潔にご説明したいと思います。

私は両方の医学全てに精通しているわけではありませんので、今後のご自身の健康のため、1つの参考意見として、一読下さればと思います。

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<西洋医学と東洋医学それぞれの特徴>

 【西洋医学】

検査により分析して体の悪い箇所を見つけ、病気や臓器別にそこに直接、投薬や手術や治療をします。

喉が痛かったら咽頭科、お腹の調子が悪かったら胃腸科などそれぞれに特化した治療を行っています。

言わずもがな現代の医学の主流であり、日本では戦後特に発展してきた医学です。

得意な分野は、原因が西洋医学的な検査により科学的にハッキリしているものです。

画像で診断したり、血液検査の数値など明確な原因があるものに比較的強いとされています。

 【東洋医学】

病気や不調の原因が何かを分析し、その原因を取りのぞきますが、根本原因が患部にあるとは限らないので、全身トータルでみて、それを取りのぞく治療を行い、症状をなくしていきます。

日本では戦前特に広く浸透していた医学です。

心身のバランスを整えて、未病を防いで健康を保ちます。普段から体調を整えたり、メンテナンスをすることで免疫力や自然治癒力を発揮しやすいようにしておくことを大切にしています。

得意な分野は、西洋医学的な検査の数値などには表れにくいもの、原因がハッキリ分からないもの、不定愁訴な症状やストレス性の原因のものです。

ただ、西洋医学と比べて、科学的に完全には証明しきれていないという面があります。

<どちらも最後は自然治癒力の力>

どんな病気や症状も最後は自然治癒力次第です。

“自然治癒力任せ” と言った方がニュアンスは正しいかもしれませんね。

例えば、手術で患部を切り取ったり、つなげたり、縫ったりしますよね。

その術後の傷口の細胞と細胞がつながっていく過程は、医者は何もしていないわけです。

風邪を治す薬がないのも同じで、適切な治療をして、あとは体力を無駄に使わず安静にすることで、自然治癒力が発揮するのを促しているわけです。

「自然治癒力が発揮しやすい状態にする」という点では、東洋医学も西洋医学も役割は同じことですが、その手法や得意分野が違うということです。

<祈りで自然治癒力がアップした実験>

「でも、自然治癒力ってよくいうけど、ちょっと漠然すぎるよね」

という印象があります。

言ってみれば「みえざる力」で、その正体は「潜在能力」なわけです。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中ですくすく育つのも潜在能力なわけです。

1998年、サンフランシスコ総合病院で「祈りと自然治癒力の関係」の実験が行われています。

患者をAグループとBグループに無作為に分け、実験のことは勿論どちらも知らされていません。

Aグループは多くの祈り手から祈られ、Bグループには何もしないという実験を行ったそうです。

結果、Aグループの方が抗生物質の必要量が明らかに少ないなどの違いがでたそうです。

つまり祈られた人は、自然治癒力が高まったということです。

ちなみに、脳科学的実験において、患者が自分が回復することを祈るより、利他への祈りをすることにより、自身の自然治癒力を促す脳内物質が多く生産され、回復につながったという結果がでたそうです。

一見「祈り」は一番科学的なものとかけ離れている印象がありますよね。

自然治癒力はまだまだ解明されていないこともありますが、今はもうこんな証明もされてきているのです。

この辺りは、私が行っている健康講座でも似たような解説をしますが、実は科学的に解説できるものです。

人間の持つ能力の可能性を感じますよね。

<これからの医療>

では、西洋医学と東洋医学のどちらが優れているのでしょうか?

「どちらが今抱えている症状や病気を改善したり、治すのに結果を出せるか?」

ということになりますが、その優劣に時間を割くのは、あまり意味がない気もいたします。

西洋医学の強みに東洋医学が背伸びして対抗するのも、ズレている気がいたします。

民間療法の一施術家が生意気なことを言うかもしれませんが、理想は、それぞれの長所を活かし、それぞれの短所を補うことができる医療だと思います。

今後、もっと西洋医学と東洋医学の統合医療が広まるのが望ましいと私は考えています。

 

※「当院の施術内容と東洋医学の強み」を明日朝7:00に更新いたします。