【この記事の目次】
1.枕のお悩み
2.枕選びよりも寝方が大切
3.立っている時と同じ姿勢をキープ
4.敷布団との隙間をなくす
5.うつぶせ寝は?
6.寝方が原因か?筋肉が原因か?
7.一番大事なこと
<枕のお悩み>
「枕はどういうの選べばいいんですか?」
「色々買ってもなかなか合わない気がする。」
「布団に入っても、首や肩がなかなか落ち着かなく気になる」
「朝起きると、首が痛い、肩こり、頭痛がする」
「枕が合わず買い替えが多い」
「どんな寝方がいいんですか?」
こんなお悩みは多いです。
中には枕を10個以上持っている方もおられました。
<枕選びよりも寝方が大切>
今はオーダーで作ってくれるものもありますし、形も色々あったりします。定番の低反発は、一度くらいは試したことある方も多いかと思います。
でも、今の枕って、そんなに悪い枕って無いと私は思っています。
「この枕では必ず肩こりがひどくなる」とか。
基本の正しい寝方さえ守れば、寝方で肩こりや頭痛をひどくさせることは、そう頻繁にはないはずなんです。
寝方は雑誌やテレビなどで、色々扱われてきたこともあるので、あくまでも施術家の私なりの考え方です。
その正しい基本の寝方をご説明いたします。基本的なルールが2つあります。
まず1つ目です。
<立っている時と同じ姿勢をキープ>
立っているときと同じような姿勢を寝ているときにもキープする
起きているときと同じように、体に対し顔が正面向いているかチェックする。
「上下に向かない」「左右にねじらない」「左右に傾けない」ですね。
人間は普通にまっすぐ立っているとき、当たり前ですが、おへそ、両肩、顔が正面向いています。
これを寝るときにも、基本行えばいいのです。
〇仰向けのとき
仰向けで寝るときは、枕は後頭部から首まで合わせてください。
寝るときに、枕を高めにしたり、頭頂部に近い方に枕をセッティングするとします。すると、顔がうつむき気味に寝てしまい、デスクワーク中と似たような姿勢になります。
結果、朝から首~肩こりの感覚でスタートとなってしまいます。
〇横向きのとき
これも同じです。
横向きで寝るときは、肩と頭の間の隙間に、枕や掛布団の端を挟むことです。
左肩を下で寝るなら、おへそも右向き、両肩も右向き、顔も右向きになるべくするのが理想です。
顔だけが変にねじれていたり、枕が高すぎて頭が右に傾いていれば、それは首や肩の筋肉に緊張を強いることになります。
立っているときと同じ姿勢が基本です。
<敷布団との隙間をなくす>
敷布団と、首や肩や背中との間に隙間を作らないことが大切です。
枕は敷布団の上に乗っていますよね。
もちろんその上に寝ますが、仰向けでも横向けでも、首や肩の間に敷布団との隙間ができやすくなります。
隙間ができた部分の筋肉は重力により、無意識に力が入るので、筋肉が緊張したまま、寝ることになってしまいます。
特に横向きの場合、掛布団や枕をちょうど隙間に忍び込ませるようにセットします。
横向きで「隙間を作るパターン」と「隙間を作らないパターン」を比較すると、後者が楽ちんなのがよくわかります。
<うつぶせ寝は?>
最後にうつぶせ寝ですが、一時期「うつぶせ寝がいい」と、どこかで言われたことがありましたが、私はそう思えません。
首を完全に捻じって完全固定された状態は、筋緊張が強まり、首から脳への血流の流れに影響します。
実際、肩こりや首が強く痛くなる方で、慣れたうつぶせ寝をやめられない方は結構おられます。
<寝方が原因か?筋肉が原因か?>
首の周りには沢山の筋肉があり、それらのコリがひどいと、頸椎の骨を引っ張り歪みます。
いつも首~肩の緊張が強く、さらに歪んでいれば、どんな枕でも寝心地が悪いはずです。
「寝る前に肩こりや首の疲れがある方」が、朝起きて肩こりなどがある場合は、それは寝具や寝方はあまり関係ないかもしれません。
「寝る前になんともない方」が、朝起きたら、肩こりや頭痛がある方は、それは寝方や寝具が原因です。
色々体勢変えても落ち着かなく寝つきが悪いとかありますよね。
<一番大事なこと>
理想は、首~肩~背中の筋肉を深部までほぐして、頸椎の柔軟性を取り戻した上で、良い姿勢で寝る習慣をつけることが望ましいです。
しかし、今回の寝方のコツを実践されるだけでも、十分違いを感じられることと思います。
ぜひお試しください。
ただし、物事には優先順位があります。1番大事なのはしっかり熟睡できること。
寝る姿勢は2番目です。両方揃ったらもちろん文句なしです。
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