歩くときに腰痛がある人

初めて来院されたT様(70代男性)。

歩くとき、立っているとき、右の腰がとても痛く、病院に1年通ったけど、状況はほとんど変わらなかったそうです。

1年というのはずいぶんと長期間です。

お話を伺うと、病院ではレントゲンで歪みは指摘されたものの、毎回牽引を受けて、あとは痛み止めと湿布を処方されていたそうです。

ぎっくり腰は頑張って通われたせいか防げたのは良かった点です。

しかし、当院にお越し頂いた時はかなり腰をかばわれて痛そうでしたので、これでは生活にも大きな支障があり、1年間牽引だけという治療法にも大きな疑問が残ります。

<痛みの原因と施術内容>

しかしそんなことよりも、依頼された当院がしっかり結果を残さないといけません。

早速、施術前にお体の状態を見せていただいたところ、背中の少し下から骨盤(中部胸椎~下部腰椎)まで背骨が右に傾いて歪んでおり、それが腰痛の一番の原因だと分かりました。

ご年齢的なもの、細身のお体を考慮して、お体に負担がかからないよう、背骨を支えている筋肉を少しずつほぐしながら歪みを正していきました。

しかし1年間ほぼ同じ歪みで、痛みをかばいながら生活されていたため、少しほぐしたくらいでは歪みは変わりません。

考えられる全ての歪みの原因箇所をしっかりケアしていきました。

また、股関節の可動域がかなり悪く、それも腰痛の一因のため、柔軟性を高める施術を行いました。

<施術効果と痛みの数値化>

1回目後はまだ痛みが残るものの、「体が少しまっすぐになった気がする」と実感いただきました。

3回目に来院されたときでした。

「ずいぶん楽になったね。コルセットも外せるようになりました。こんなに早く歩けるようになったのは久しぶり」

というご報告をいただきました。

こういう時に役立つのが「痛みの数値化」です。

痛みは自己申告であり、他人に痛みの程度は正確に伝わりにくいので、改善度合いを共有するため大事なご質問です。

初めて来院された時を最大痛の【10】(無痛状態が【0】)としたとき、現在はいくつか??

T様は【6】ということでした。

正直、T様の喜び具合ですと、【3】くらいだと考えていたので意外でした。

「いやでもすごい楽になりましたよ」とお話されるT様。

お話を聞いてみますと、やはり1年間もしんどい想いをされてきたので、例え半分くらいの軽減でもとても大きいようです。

現在は、痛みは【2】までになりました。

<その後>

これまで一日の歩数は3000~4000くらいが最高でしたが、とても調子が良く先日は10000歩以上歩かれて、少し腰に疲れがでてしまいました。

ですが、今はこれで十分だと思います。

運動量が以前より増え、行動範囲が増えれば、筋肉量も増え気持ちもかなりUPされます。

「ただ痛みをなくす」だけが整体の効果ではないことを、T様にはとても実感いただいて何よりです。

腰痛一つとっても、原因はさまざまです。

いかに根本原因を早く見つけ、そこに正確にアプローチするかが、短期間で改善するポイントです。

お困りの方はぜひご相談くださいね。