【この記事の目次】
1.マッサージで良くならなかった肩こり
2.肩こりがよくならない原因パターン
3.骨格の歪みが元々の根本原因
4.肩こりの施術後の効果
5.根本原因は離れた箇所にもある
<マッサージで良くならなかった肩こり>
骨格の歪みが他のまた歪みを引き起こすことがありますが、その場合、痛みの根本原因が分かりにくくなっています。
例えば、40代の主婦のAさま。
「左の肩~背中のコリが最近ひどく、痛くなってきて寝る時も結構つらい。
何度かマッサージでもんでもらったんですけど、帰るとすぐ戻っちゃうんです。座っているだけでも苦しい感じがする」
<肩こりがよくならない原因パターン>
マッサージを受けられて、すぐに戻ってしまった理由で、多いケースはこうです。
・表面だけのマッサージで、深部のコリまで取りきれてなかった
・ほぐすポイントそのものがズレていた
せっかく色々受けたのに良くならず、当院にお越しいただく方の中には、多いです。
背中や肩をほぐしながら、感じた印象をお聞きすると
「それ筋肉ですか?そんなとこ押されたのは初めてです」
とおっしゃったので、A様も例外ではないようでした。
実際、肩や背中の筋肉の緊張がとても強い状態でした。
<骨格の歪みが元々の根本原因>
もちろん、それも気になったのですが、もっと目立つポイントがありました。
骨格の歪みがかなりあったのです。
骨盤の右側(右のウエスト)の位置がだいぶ高くなり、腰椎~胸椎が左側にねじれている(上半身が回れ左をしている)というかなり目立つ歪みでした。
お話を伺うと、家でパソコンを使う時や、食事中に観るテレビの位置などの習慣でそうなったと思われます。
骨盤周りの歪みがこれだけあると、普通に座っているだけでも、背中や肩が自然と力んでしまいます。
そういう状態が続けば、肩こりや背中の痛みにつながりやすくなります。
肩の筋肉のコリはひどいのは、ほぐすのは当たり前ですが、そこにより根本原因があるようです。
そのため、左肩が机と離れてしまったり左手でお茶碗を持つなどのとき、無理な姿勢になったりして今回のつらい症状が出たのかもしれません。
<肩こりの施術後の効果>
A様も指摘され納得されておられました。
「肩や背中のほぐしや肩甲骨を柔らかくする」などの直接つらい部分への施術は大切です。
しかしその部分だけですと、つらさはすぐに戻りやすいので、ご指摘させていただいた歪みも周辺の筋肉を入念にほぐすことで、正しい状態にかなり近づけることができました。
施術後、腰かけていただくと、肩や背中はもちろん楽になったのですが、「座っているのがとても楽」と実感していただけました。
知らず知らずに力んでねじれて座っていたのが、リセットされたので、そう感じられたのですね。
この状態ですと、パソコンや食事中も肩の力が入りにくくなります。
<根本原因は離れた箇所にもある>
今回のケースは決して珍しいことではありません。
つらい根本原因はつらい部分と離れたところにある場合もあります。
歪みは他の歪みで悪いなりにもバランスを保つ補正作用があるので、しっかり根本原因を見つけ出すことが、楽になって喜んでいただける欠かせないポイントです。