数日前自転車で転倒されたE様(80代男性)。
転倒以降、右足のふくらはぎの外側が痛いままだそうです。歩くときに右足を着く際に痛みを感じるそうで、少しかばって歩かないといけないくらいでした。(幸い目立った外傷なし)
ぶつけた箇所とは違うのに痛みになっていることを不思議に感じておられていました。
痛みの強さは転倒直後も現在も変わらず平行線。座っている寝ているときは痛くないのと、熱感も特にないので、原因は100%筋肉の過緊張が原因と考えられました。
ふくらはぎ(腓腹筋・ひらめ筋)をいつも通りの手技でほぐすと、痛みを感じるので少し手技を変えて、緩めていきました。
筋緊張がある程度緩んだので、仰向けになってからは丁寧にふくらはぎをほぐしたところで、押された痛み、足首を動かしたときの痛みは消えていました。
足をかばっていたため、腰にもねじれ歪みがあったためそれも調整して終了。施術後に念のため、ふくらはぎ外側にキネシオテープを貼りました。立って歩くときも痛みは一切なく、ご帰宅いただきました。
2週間後来院された時「先生、あれから足全然痛くなくなって助かりました!」とご報告いただきました。ありがとうございます。
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人の体は転倒や交通事故など突発的な衝撃を受けると、無意識に防御反応で筋肉を強く収縮させ、体を守ろうとします。ご本人は力をすごく入れた自覚がないことが多いようです。
しかし、その筋肉の過緊張が数日後や1か月後に「あれ?なんかだんだん痛くなってきた」となることがあるのです。放っておいて解消することもありますが、痛みが残る率の方が高いと感じます。
背骨の場合は「むち打ちの後遺症」というのも聞きますよね。これもケースバイケースなんです。
私は以前、数人だけですが交通事故の後遺症で「あれから首がずっと痛い」という方を何人か施術したことがあります。
レントゲンでハッキリ背骨や椎間板が損傷していまう場合もあるでしょうが、事故時の筋肉の過緊張に後々生活疲労が重なって発症し重くなることも多くあります。
その場合、筋肉の緊張を丁寧に深部まで緩めてあげることで、症状はかなり軽減することに成功しています(当院データにおいて)
事故やお怪我はとても残念ですし、骨折されたりする方もおられます。痛みが残るような ”後遺症” の場合、まずはその周辺の筋肉を丁寧にしっかり取り除くことで、大きな改善がみられるケースがよくあります。
お困りの方はぜひご相談ください。