【この記事の目次】
1.症状と薬と付き合い方
2.頭痛薬や胃薬がいらなくなったご報告
3.痛み止めの体への負担
4.薬が自然と必要となくなるお体に
<症状と薬との付き合い方>
薬との付き合い方はいつの時代も色々言われています。
以前、読んだ本に薬剤師会の会長が退任されるときに言った言葉というのが載っていました。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。「患者よ、薬を捨てなさい」です。
こういうお立場の方が言うと、困ってしまいますよね。かなり大胆な発言ですが、立場が立場なだけに重いお言葉な気もいたします。
薬はなるべくなら飲まない方がいいでしょうが、薬がないと困ってもしまいます。そもそもこの発想が違うのかもしれませんが・・・。
痛み止め、精神安定剤、入眠剤など、当院でも患者さまとも薬の話が出ることがよくあります。
常備薬をいつもカバンに入れて、予防的に服用される方もいれば、なるべく飲まないようにしている方、色々ですよね。
ちなみに「先生は薬飲まない人」「飲まなさそう」と結構思われたりすることがございますが、いえいえ、そんなことありません。
なるべく飲まないようにしておりますが、必要に応じて頼りにしています。
先日、長年ご利用いただいている方(70代女性)に施術中ふと言われました。
<頭痛薬や胃薬がいらなくなったご報告>
「もう何年になるかしら。先生の所に伺うようになって、ほんと薬飲まなくなりました」
それまでは、頭痛薬と胃薬は手放せなかったそうです。
頭痛であれば、特に首や肩のひどいコリをほぐすことで、直接退治することが可能です。
心身の疲れやストレスが癒されて副交感神経が活発になることで、痛みが出にくい環境になり、胃腸の機能も活発になり、胃薬が必要ではなくなることがあります。
<痛み止めの体への負担>
また、痛み止めは胃への負担が大きく、胃の粘膜を痛めることがあるので、頭痛がなくなったから胃薬を必要となくなったという推測もできます。
薬はもちろん必要とされていますが、やはり飲まないで平穏に過ごせるならば、それに越したことはありません。
「飲み続けるのはよくないと分かっているけど、仕方がない」というお気持ちはよく分かります。
頭痛薬などの痛み止めや胃薬などを毎日服用されている方で、薬をできれば飲みたくないけど仕方なくという方には「薬が必要のない状態まで体調を良くしませんか」とご相談いたします。
すると、ほとんどの方が例外なく望んでおられます。ただし、私には薬を止める権限は一切ないので、患者さまのお気持ち次第です。
<薬が自然と必要となくなるお体に>
施術を繰り返していくうちに、どんどん薬の量が減っていき、最小限で済むようになったり、完全に必要としなくなる方も現れます。
「そういえば、最近飲まなくなりました」
「前より我慢できる程度になり、翌朝治ってました」など。
施術の力はせいぜい50%、残り50%は患者さまの治癒力とよく言いますが、その残り50%をきちんと引き出すことが、施術家の大事な仕事でもあります。いつでもご相談ください。