いつも当院をご利用頂いているA様より「息子の歩き方がおかしいので診てほしい」とご相談受けました。

お子さんは現在小学生高学年の男の子です。

2か月ほど前に足首を骨折後、松葉づえを使用していたそうです。しかし完全治癒し松葉づえも必要ないのに、患部側の足をかばって歩くような歩行だということです。

お母さんと一緒に問診し、歩き方を実際に確認させて頂き分析しました。

・片足を開くように引きずって歩いてしまう

・痛みはゼロで痛みをかばっているわけではない

・お子さん自身は特に変な歩き方をしているか自覚ない

私も同じくらいの息子がいるので、3つ目はなんとなくわかります。「自覚がない」というよりも「自分の歩き方への関心が少なく、ほぼ意識していない」=「別に困っていないのであまり治す気がない」のだと思います。

そのため、ご本人に状況や今後の影響をしっかり理解いただくことも大事な要素です。

第二次成長期を迎えるにあたり、悪影響が出てくる可能性も高いので、次のような施術を行いました。

<施術内容と歩き方指導>

股関節と膝がポイントでしたので、歩くとき、体幹が左右均等にねじりやすいように体幹を緩め、左右の股関節と膝と足首の可動域を周辺の筋肉を緩めながら調整しました。

しかし、患部の股関節や大腿部(ふともも)の筋肉の張りはありましたが、そこまで歩き方に影響あるとは思えません。

小学生に長時間の施術は必要ないので、施術は30分弱にし、ご本人に意図をしっかり理解してもらい、歩き方の「指導」と「矯正」を行いました。

骨折してから2ヵ月近く普通の歩き方が出来なかったため、くせが強かったのですが、段々と改善が見られ50%ほど正常な歩き方に近づきました。

お母さまにしっかり状況のご説明と、帰宅後のレクチャーを行い終了です。

後日、お母さまがご自身の施術で来院された際、息子さんの状況を伺ったところ「ほとんど普通に歩けるようになったんです」との喜びのお声を頂きました。

これまでにも、小学生や中学生のお子さんが来院されることも何度かありました。頭痛や腰痛など、その都度対応させて頂いております。

精神的にも肉体的にもまだ未熟な世代であることをしっかり考慮し、施術の内容は、なるべくご本人の回復力を発揮しやすいようサポートするような内容を心掛けております。