朝調子悪い

多くの方は、朝が一日のスタートであり、仕事や家事や学校などが始まります。

出勤するのも洗濯物を干すのも、朝日を浴びて気持ちよいスタートでありたいものです。

初めてご来院されたM様(40代女性)は、つらい毎朝を過ごされていました。

ご症状を伺うと、子育てや家事の疲れを溜め込んでおられ、首や肩のコリや痛み、背中の張り、足の冷えなどがつらさがありました。

中でも「朝が一番調子が悪く、体が全然動かない」ということでした。

日中の方が多少ましだそうです。

「朝調子が悪い」一番の原因。

それは「副交感神経から交感神経への切り替わりがうまくいかないため」です。

痛みによるストレスと蓄積した疲労により交感神経が活発になり、副交感神経が働きにくい状態でした。

具体的には、血圧が上がらなくクラクラする、体(筋肉)に力が入らない、体が重い・・・ということが起きます。

例えば、熟睡中に起こされて「今すぐダッシュ!」といわれたらどうですか?

きっと、頭も体も重く、倒れたりうまく走れないですよね。それと同じです。

M様は、全身の筋肉の張りが強く、血流が悪いという状態が日常な上に、自律神経の切替えエラーが加わっているのです。

睡眠を取る時は副交感神経が働きますが、正しく働いていないので眠りが浅くなり、

「体が回復するのに十分な睡眠が取れていないよ」と脳が判断するのです。

「もっと休まないと!」

と本能的に副交感神経が働き続けているわけですが、ある意味、脳は生命を安全な状態にキープするために正しい判断をしているとも言えます。

とはいっても、生活する上でそれでは困りますよね。

 

解決方法はいたってシンプルです。

体の不調である、コリや痛みや疲労をしっかり深層筋まで取り除くことに限ります。

そのことで、副交感神経が刺激され、自律神経のバランスを回復することができます。

自律神経のバランスが乱れるほど疲労が溜まっている方の場合、自覚症状がある箇所はもちろん、自覚症状がないところまで施術することで初めて高い効果が得られます。

自覚症状があるところだけ施術する対症療法ですと、その場は良くなった気がしても、自律神経のバランスを回復するまでにはなりません。

 

施術後、M様は首や肩などがすごく軽くなったことを喜んでいただきました。

「朝一番調子が悪い」のが良くなったかは翌日にならないとわかりません。

2回目は翌週にご来院いただきました。

「次の日すごく目覚めが良くて、体がすごく軽いので驚きました。久しぶりに朝まで目が覚めませんでした。」

とすごく笑顔でご報告いただきました。

半年くらい眠りが浅かったのですが、その状態は4日間もキープできたそうです。

元々の疲労度合が強いせいか、また朝の不調を少し感じるようになったそうですが、数回施術したころには、冷えも気にならず眠れるようになり、目覚めも良くなり、朝から家事を精力的に済ませることができるようになりました。

疲労を溜め込んで、ついそのままにしている方は結構多いのではないでしょうか。

副交感神経がしっかり機能している体調ですと、白血球などの免疫系も力を発揮しやすくなります。

コロナ禍が続く中、何かと免疫力を高めて日常を過ごしたいところです。

「最近朝の目覚めが悪い」

「沢山寝たはずなのに、すっきりしない」

「午前中調子悪い」

こんな方は疲れがかなり蓄積されているかもしれません。

ぜひ気持ちのいい一日のスタートと健康のために早めに対処してくださいね。