当院のオープンから長年ご利用いただいているY様(50代女性)。
お仕事の疲れのケアと、社交ダンスのメンテナンスのため来院されています。
社交ダンスは、趣味のレベルは越えてとても情熱的に取り組まれていて、お体のケアには余念がありません。
痛みや疲れがあると高いパフォーマンスを発揮できないそうですが、練習中に感じるお体の微妙な動きや体幹の不具合などの細かな調整も求められます。
特に下半身にかかる負担は少なくないそうです。
今回は、コロナ禍でしばらく行われなかった観客前で披露するコンペの後に感じた不調でした。
右膝の動きが少し悪く張りを感じるとのことでしたので、早速拝見しました。
すると、膝の「完全屈曲」「完全伸展」がどちらもできなく膝周辺の筋肉のこわばりがあることが分かりました。
完全屈曲(完全に曲げきる)、完全伸展(完全に伸ばしきる)=「関節が可動域100%まで動くこと」です。
正確には、関節の遊びも必要なので120%くらい動くといいのですが。
曲げ伸ばしが普通に80~90%ぐらいできると、本人は気づかないこともあります。
真っすぐ伸ばしきったつもりでも、不完全(少し曲がっている)なことなどがあるのですね。
こういう状態は日常生活にはすぐに影響でにくいですが、長引いたり悪化すると、膝の関節の老化、膝の痛み、足の疲れ、腰痛、股関節の疲労などにつながっていきます。
Y様のような本格的なダンスや、スポーツ選手などははっきりパフォーマンスに影響します。
施術後は状態にご満足いただけました。
そして、初めて先日のコンペ動画を見せていただくことができました。
3分間の動画は、鮮やかなドレスを身にまとい、ペアの男性と踊られる内容でした。
さすが体幹もしっかりされて、かつ、余裕を感じるエレガントなダンスでとても感動いたしました。
こうやって本番の動きを拝見しますと、お役に立っていることもより実感しやすく施術者冥利につきます。
Y様、見せていただいてありがとうございました。