2025
1/07
こむら返りを自宅で予防する方法
「足をよくつるのですが、家で何かできることありますか?」こんなご質問時折いただきます。
足がつると結構痛いですよね。ふくらはぎをつる「こむら返り」や太もも・すね・足指をつる方もいます。ほとんどの方が夜中につります。
一晩で何度もつる方、朝起きても違和感や張りが日中残る方、色々です。
<もしつってしまったら?>
その筋肉を伸ばしてください(ストレッチ)。具体的には痛い筋肉を反対側に伸ばします。例えば足の裏がつってしまったら足指5本を甲側にぐいーっと反らすように。
<こむら返り原因>
筋肉が異常収縮をした状態が「つる」です。その筋肉を意識せずに力を入れる(収縮する)ときにつりやすいのですが、発症条件として「疲労が溜まっている」「冷えている」など、筋肉の血流が悪く緊張している状態で起きやすくなります。
その他には夏場ですと、発汗により筋肉の収縮や弛緩に必要なカルシウムやマグネシウムが、放出され緊張しやすい、ということもあります。
「血流が悪い」のは分かるけど「無意識に力入れる」って何?という方。
例えば、寝返りするときに足先で布団を蹴りますが無意識ですよね。「今から寝返りするから、ふくらはぎに力入れるぞ」という風に意識せず、無意識にふと動かしますよね。と言ってもすごくつりやすい方は意識してもつりますが。
女性の方は、ふくらはぎに静脈瘤ができる方が結構おられますが、これもこむら返りしやすい原因であり、こむら返りしやすい方は静脈瘤ができやすいので要注意です。
静脈瘤とは、静脈の逆流防止弁が壊れてしまい、皮膚の表面に青い筋が目立ってくることです。あまり酷くなると、ボコボコしてくるので見た目を気にされる方もいます(健康上はあまり問題ないが冷えやすくなる)。
<こむら返り予防>
つり癖のある方、以下のどれが効果的だと思いますか?
1、カイロ的なものや電気毛布で外から温める
2、湯舟の中でもむ
3、足首をぐるぐる回す
4、ストレッチする(アキレス腱を伸ばすように)
5、カルシウムマグネシウムを摂取
これは私の知識や経験上での見解ですが、正解は「2・3・4」です。
デスクワーク、外出しないなどの運動不足により、下半身の筋肉が冷えてつりやすくなることはよくあります。それを電気毛布などで外側から温めても実は効果がありません。しかし、そう対処されている方が圧倒的に多いのです。
あくまでも血流は全身で行われるもので、足先だけ温めても期待はできません。気持ちいいですが。ですので、一番ベストなセルフ予防法はこれです。
夜の入浴時に湯舟の中で「2、ふくらはぎをマッサージ(優しくもむ)」「3、足首を手でグルグル回したり伸ばす」「4、湯船の中で立ってアキレス腱と一緒にふくらはぎをストレッチする」です。順番も大切で、つり癖ある人はいきなりストレッチ、ぐるぐる回しするとつりやすいですので。
このセルフ予防法は、寝る前にお風呂入る方ならなおさらです。シャワーだけの方は寝る前に行ってください。
<当院のこむら返り改善する施術>
当院は基本全身をしっかりほぐし全身の血流が良くなるので、あえて「こむら返り対策」の施術に時間をかけなくても十分効果を感じて頂けています。ただ、あまり頻繁につる方、つり方がひどい方、痛みが残りやすい方には、以下の施術を丁寧に行っております。
膝の可動域UP、ふくらはぎの深部ほぐし、すね筋のほぐし、足首足指の可動域UP、ストレッチ系などです。
施術後は、足元の軽さを感じ歩きやすくなったり、足裏で地面をしっかりとらえている感覚などを感じて頂くことも多いです。下半身が疲れやすい方にも喜んでいただけています。