整体を受ける理由は皆さまそれぞれです。
肩こりや腰痛やリラックスでも、施術を気に入ってくださり回数を重ねると、主訴(改善したいメインのつらい症状)以外の効果にお気づきになることがとてもよくあります。
先日2年ほどご利用頂いているY様(40代女性)に「風邪ひかなくなった」と言われました。
「私こだいだ最近風邪ひいてないって気付いて。色々原因考えていたら先生のところに来るようになってからだと思って。先生にそれをどうしても言いたくて・・・」
実はY様は初めて来院された時、全身あちこち不調を抱えておられました。全身疲れているはずなのに眠りが浅く、毎朝しんどい日々をお過ごしでした。
体調を崩しやすくすぐに風邪をひくし、一度体調崩すと長引いてしまう繰り返し。仕事に穴開けたり、友人や家族との約束も破ってしまうことも度々。
あるとき、お子さんのイベントにご自身の体調不良で参加できなかったとき、泣かれたそうです。そのとき「このままじゃいけない、体調をしっかり整えよう」と決めたそうです。そんな思い出話をしていただきました。もちろん私も記憶しています。
その後、当院で施術を重ねる度に、体調はどんどん回復し安定するようになりました。
<疲労レベルを自覚する>
いつも疲れゼロという人はなかなかいないと思いますが、疲労レベルを自覚し、民間療法に限らず何かしらの形でケアされている方も多いと思います。
自分ではお気づきになっていない疲れもよく見受けられます。「今日は割と元気で大丈夫です」という方が、施術後「あーすごく楽になった。結構溜まってたんですね」という話は当院でよくあります。
体調不良になりやすく、長引きやすい方の特徴は、疲れが溜まっているのを自覚していても、ご自身のことは後回しし続けている方です。もちろんご事情は皆さま様々で優先しないといけないこともあると思います。
私は、時には自身の体調を最優先すべき、まずは自分の健康が大切だと考えています。
<疲労をケアすることで起きる変化>
慢性的に疲れをためていると、次第に自律神経のバランスは乱れ、元に戻りにくくなっていきます。交感神経が過剰に働き、リラックスや体の回復するために必要な副交感神経の働きが鈍ります。
すると睡眠の質、胃腸の働き、食欲低下、体温調節、白血球の働き低下などがみられるようになり、免疫力にも影響がハッキリ出てきます。
もちろん風邪などの感染症は、他にも様々な要因があるのは確かですが、まずは体調管理のベースは「疲労をため込まないこと」が大事だと考えています。疲れをため込んだままにして良いことは何にもありません。
「休日を棒に振らなくなった」「体調がとにかく安定するようになった」「疲れることは色々あるけど先生の予約があるから安心」皆さまから色々なお声を伺います。
整体は、痛みや不調を取りのぞく施術だと思われていることも多い。確かに施術後は楽になるのでそう捉えられますが、本当の施術の目的はこうです。
筋肉や骨格などを始め、本来の状態に近づけリセットしてあげることで、さまざまな機能が正常に働きやすい状態にすることです。すると、鈍りがちだった自己回復能力を発揮しやすくなります。
そうすることで結果的に、疲れや痛みが取れ、自律神経のバランスが整うなど、自然治癒力(イネイトインテリジェンス・先天的知能)がより機能しやすくなるのです。
施術はその働きを促しサポートする役割です。当院ではそう考えております。