【この記事の目次】
１．五十肩をなおしたい患者様
２．五十肩の改善よりも喜んでいただけたこと
３．実は長年つらかった食欲不振や胃腸の不調
４．食欲、睡眠欲は健康維持の上で超重要
＜五十肩をなおしたい患者様＞
「右の五十肩をなおしたい」とご紹介でお越しいただいたN（70代女性）さま。
体を動かすのがとてもお好きで、太極拳やら山登りなどをされる、とてもアクティブなお方です。
ところが、昨年末より肩があまり上がらず痛いので、思ったように体を動かせず、ストレスが溜まってしまうそうで す。
「上がるようになったら、ラジオ体操をしたい」とご相談されました。
＜五十肩の改善よりも喜んでいただけたこと＞
２回目の施術に来院されたとき「肩の具合はいかがですか？」と伺ったところ、嬉しそうにこんなことをおっしゃいました。
「前回の帰り道、甘い物が食べたくなって」
（甘いもの？肩は？）と思いましたが、続きを伺うと、よく理解することがでました。
実はNさまは、ご結婚されてからなんと何十年も食欲がなく、毎日の３食は「時間が来たから仕方なく食べていた」のだそうです。
＜実は長年つらかった食欲不振や胃腸の不調＞
結婚当初の体重から、大幅に減ってしまったので、ずっと戻したいと思われていたそうです。
五十肩はもちろんなおすことは大事ですが、健康全般で考えれば、それに等しいかそれ以上に大切なことですよね。
〇食欲不振が何十年続いている
〇胃腸の調子も悪く、量が少しでも多いとお腹をこわしてしまう
〇刺激のある食べ物も受け付けないので、食事内容もかなり制限している
こういう状況が何十年も日常でしたので、肩が少し楽になったことよりも、ちょっとでも食欲がわいたことの方がはるかに嬉しく、まずそちらを私にご報告したかったのだそうです。
整体で食欲が回復するとは期待されていなかったのでしょうね。
そして３回目。
今回も「肩いかがですか？」のご質問に、Nさまは「少し太ったみたい」ととても嬉しそうです。
ここまで来ると少し笑ってしまいますが、ご表情はニコニコされているので、私も素直に嬉しいです。
毎回の食事が楽しみになってきたそうで、何よりです。
自律神経の改善、胃や腸の神経をつかさどる背骨の働きの改善、筋肉をほぐして心身のリラックス、どれも食欲の回復には必要と思われます。
＜食欲、睡眠欲は健康維持の上で超重要＞
食欲や睡眠欲は人間の本能です。
健康管理をする上で、絶対に守らないといけない牙城だと思います。
Ｎ様のように五十肩のように、体に痛みや疲れを抱えていらしている場合、もちろんそれ自体生活に支障をきたしているので、早く回復されるに越したことはありません。
しかし、それら疲労や痛みやその他のストレスが原因で、生きていくための根幹の部分である、本能の部分が削られてしまうと、健康レベルは一気にガクッと下がってしまいます。
一見矛盾するようですが、整体はダイエットを希望する方にも、食欲を取りもどしたい方にも、役に立ちます。
それは、心身を正常な状態に整えたり、取りもどすことが、整体の基本的な役割だからです。
肝心なＮさまの五十肩ですが、順調に少しずつ可動域が広がってきています。
Nさまは、そのほかに睡眠の質、冷えなども改善の余地があるので、しっかり全体像を見ながら施術を続けていきたいと思っております。
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