【この記事の目次】
1.肩こりや腰痛の主なご症状
2.「この辺全部つらい」はなぜ起こる?
3.姿勢の分析
4.2つの施術方針
5.施術効果
<肩こりや腰痛の主なご症状>
初めて来院されたA様(30代女性)は、肩や腰がつらくて、仕事中結構つらいとのことでした。
来院されたきっかけは腰痛の悪化で、我慢してどうにかなるものではないというご判断からでした。
不調のため、仕事の能率が低下してきており、忙しいのにお困りとのこと。
休日は疲れて食事も適当で寝てしまっていることが多いそうです。
・首~肩のコリがひどく慢性的。時折頭痛もある。
・デスクワークをしていると腰痛で座るのが苦しくなってくる。最近特に悪化している。楽な姿勢があまりない。
・夜、寝返りするときに腰痛で目が覚めてしまう
・猫背など姿勢が悪いので直したい
・全身のむくみ(特に夕方以降の下半身)
・学生の頃、整体に少し通われたことがある
<「この辺全部つらい」はなぜ起こる?>
問診では、よく患者様のつらい箇所を指していただくのですが、「もうこの辺全部です」と腰痛も肩こりもその範囲がとても広いのが印象的でした。
もちろん、細かく問診すると詳細がもう少しわかるのですが、「この辺が全部つらい」ほど酷くなってしまわれたのはなぜでしょうか。
忙しいため運動も含めて体をケアする時間が取れなかったためもありますが、そうではなく、メカニズム的な理由です。
理由は2つあります。
1つ目は、『トリガーポイント(痛みの引き金になる筋肉のコリ)の範囲拡大』です。
肩こりも腰痛も最初はポイントで症状を感じることが比較的多いのですが、活性化されたトリガーポイントの痛みやコリがその周囲のトリガーポイントを巻き込んで、症状の範囲を広げていくことがとてもよくあります。
例えば、こんなご経験された方多いのではないでしょうか。
最初は肩の一部にコリを感じていただけなのに、いつのまにか、首や肩全体、肩甲骨の内側、背中など苦しい範囲が広がってしまった。
オセロで全部白だったのが、一か所黒になったら、そこを起点にどんどん黒の範囲が広がったようなものです。
トリガーポイントあるあるです。
2つ目は、『鈍った脳の感覚』です。
最初は「肩のここが・・・」と指せたのが、よくわからなくなってくるのは、あちこちの痛みなどの不快な信号を脳が慢性的に受け取りすぎて、痛みの細かな部位の感覚が鈍ってくるのが原因でもあります。
この2つの状態は、いずれにせよ、そこまでひどくなかった肩こりや腰痛を我慢したまま、さらに長期間負荷をかけ続けてきて起きたことです。
当然このような状態は、交感神経を執拗に刺激して、自律神経のバランスも乱れてしまっています。
<姿勢の分析>
座位も立位もすぐに猫背とわかるほど、体全体が丸くなられていました。
立位で「良い姿勢をしてみていただけますか?」とお願いすると、少し改善されますが、その状態を維持するのがしんどいとのことでした。
そして、骨格の歪みチェックと、良い姿勢をするとどの辺りに張りを感じるかを確認しました。
A様は、筋疲労と背骨や骨盤の歪み、背骨の可動域の悪さが目立っているので、そこを改善すれば、良い姿勢に直結しそうでした。
<2つの施術方針>
施術方針は色々な観点から決めないといけません。
まず「腰痛で目がさめる」のは、ぎっくり腰の危険性が高いですし、長いデスクワークに耐えられる状態まで引き上げないといけません。
とはいえ、肩、首、背中もかなりつらい状態ですので、こちらにもしっかり時間をかけないといけません。
初回の施術方針は、以下の2点でとてもご納得いただけました。
・腰のピンチを脱すること
・自律神経的にストレス感覚から解放されること
2番目のは、ずっと付きまとわれている痛みやコリの感覚から、とにかく一旦解放されて、「コリや痛みがなんにもない」楽な状態になっていただくことが、メンタル的にも自律神経的にも大きなプラスだと判断しました。
ちなみに「症状の根本改善」と「姿勢矯正」、この2つは別物ではありません。
「症状の根本改善する」→「姿勢は自動的に矯正」
「姿勢の矯正する」→「症状の根本改善」が自動的に達成されます。
同じことなんですね。
実際、施術を始めてみると、予想通り筋肉はもちろん、お体のあちこちの関節の可動域もかなり悪くなっているのがすぐにわかるほどでした。
体全体のこわばりを少しずつ表面から緩めていき、施術の最後に遠赤外線で体を温めて終了です。
<施術効果>
施術後、起き上がって腰かけていただくと大きくため息をつかれ「すごく楽になりました」と喜んでくださいました。
姿勢も顔が上がり、胸や肩が開き、自然と良い姿勢ができていることに驚かれておられました。
A様は休日出勤することもあり、お仕事の都合で2回目は2週間後に来院されました。
前回後の調子を伺うと、腰痛で目が覚めることもなくぐっすり眠れ、翌週の仕事も限界近くまで来ていた不調はだいぶましになったそうです。
とはいえ、絶対的な仕事量が減るわけではなく、まただんだん肩と腰が不調になってきたそうです。
そんな中、初回の肩や腰の漠然とした範囲の不調から、範囲が狭まった症状へと変化が見られ良い傾向です。
2回目は、お体の張りがまだまだ強い部分と、初回の時からの改善された部分を踏まえて、より根本改善を意識した施術を行いました。
その後、歩行時やデスクワーク時の姿勢のコツなどをレクチャーして、現在は「改善」と「メンテナンス」を兼ねた施術を続けて3カ月経過しました。
姿勢は常にずっと良い姿勢を意識するのは難しいです。
お仕事や家事に忙しくて集中しているのに、そんなこと気にしていられないですよね。
なので当院では、通勤時間、食事時間、始業スタート時など、できる範囲から習慣化できるよう意識して頂いております。
おかげさまで腰痛は時折少しある程度でほとんどなくなりました。
ここは骨格矯正と腰痛改善と姿勢への意識を変えていただいたことで、大きな成果がでています。
お仕事のタイミングで施術間隔が空くときは、お体の疲れはでやすいものの「以前とは全然違うのでホント助かります」とコントロールしやすい範囲のものになりました。
むくみも以前ほどでは全然なくなり、夜寝る時に足がいつも冷えていたのが、全然気にならず眠れるようになったそうです。
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