【この記事の目次】

1.ぎっくり腰のご症状

2.ぎっくり腰の原因は痛い側と反対側にあった

3.ぎっくり腰の初回施術後のご感想

4.施術途中で立って頂いたわけ

5.対症療法と根本療法

ぎっくり腰・急性腰痛

<ぎっくり腰のご症状>

6年ぶりに来院されたM様(60代男性)の主なご症状です。

・前日の仕事中、かがむ作業の際に強く痛めた

・右の腰から臀部にかけての強い痛み

・普通にまっすぐ立つこと、歩くことはなんとかできる

・かがむ、反らす、捩じる動きを少しでもしようとすると「ズキッ」と強い痛みが走る

・一番ひどい痛みは今朝で、起き上がるのに15分も掛かった

・仕事を急遽休みにした

<ぎっくり腰の原因は痛い側と反対側にあった>

どんな不調でもそうですが、痛みの原因箇所を早く見つけることが早期解決に不可欠です。

そのためには「どういう動きで痛いか」「どういう姿勢が楽か」以外に、「体の歪み方」も原因を知るのに有効なことがよくあります。

M様の場合、ご自身では「どういう動きで痛いかがハッキリわからない」状態でした。

立った状態で骨盤辺りのバランスをチェックすると、痛みの原因がすぐにわかりました。

痛いのは「右の腰の筋肉」ですが、悪いのは「左の腰の筋肉」でした。

左の腰の筋肉の張りがとても強いため、骨盤を引っ張り歪みとなり、右の腰への負担となっていました。

簡単にいうと「ウエストの高さ」が左の方が高かったのです。

それ以外にも大事なチェックポイントがあるのですが、そこでも歪みは顕著に表れていました。

これをM様にお伝えすると「えっ?でも痛いのは右ですよ?」となんだか釈然としない感じ。

それはそうですよね。

ただこのパターンは、ぎっくり腰ではよくあるケースですので、確信を持っておりました。

きちんとご説明して、ご納得いただけたので施術に入りました。

<ぎっくり腰の初回施術後のご感想>

腰はもちろん、背中、臀部、大腿部も張りが強い状態です。

腰への負担がかからぬよう筋肉を丁寧にほぐしますが、左の腰が特に悪いので、工夫しながら張りを少しずつ取り除き、大方済んだところで、一度立って頂き、改めて立位での歪みチェックをしました。

来院時よりは少し改善しましたが、まだ歪みも右腰の痛みもハッキリ残っている状態でした。

もう一度うつ伏せになって頂き、左の腰の深層筋だけをさらに工夫して3分ほどほぐし、M様にもう1度立っていただこうとすると、

「あれ、動ける。全然違う。えーっ?全然違うねー」

確か「全然違う」と連呼されていた気がいたします。

念のため立位で骨盤の歪みを見ると、完全に正常な状態に戻っていました。

「いやーもう全然大丈夫です。こんなにも変わるものですか?」と驚かれていました。

<施術途中で立って頂いたわけ>

施術後半で一度立っていただいたのには理由があります。

お仕事が翌日控えておられていましたし、またお休みするわけにはいきません。

帰宅後や仕事中に同じ痛みになるのも避けたいところです。

特にMさまは、重いカバンを持って外歩きが多いそうですので、私自身も「これなら大丈夫!」という納得した状態でご帰宅いただくために、万全を期してでした。

とはいえ、正常な骨格バランスに戻り、痛みもゼロになったのは喜ばしいことですが、施術直後の状態だからというのは否めません。

ですので、腰にテーピング(当院は無料)をして終了です。

次回は4日後に来院されましたが、少しだけ歪みと痛みが戻っていました。

「朝、起きる時少し痛いけど、15分かかっていたのがきつかったので、ホント楽ですね」

と大きく良くなったことを生活の中でも実感頂けました。

しっかり施術し、3回目、4日後に来院された際は、痛みも歪みもほぼゼロでした。

<対症療法と根本療法>

ぎっくり腰になると、病院に行く方、接骨院に行く方、家で湿布貼って安静にしている方、整体に行く方、選択肢は色々です。

どれが正解かは当事者の私が言うと、偏った意見になるので控えます。

まずはどんな対処法でも、いち早く楽になり日常生活に戻ることができれば、正解ではないでしょうか。

今回のぎっくり腰などのように強いご症状の場合、毎回1回で劇的に回復するわけではありません。

当院では、ぎっくり腰の痛みをいち早く取り除くことは、当然の役目ですが、より根本から原因を取り除くことを大切にしています。

 

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